別山(2.399.4M)

2005.5.30  8名  晴れのち曇り

市ノ瀬駐車場(6:45)・・・猿壁登山口(7:05)・・・避難小屋(10:05)(10:15)・・・御舎利山(11:45)
御舎利山(11:50)・・・避難小屋(12:40)(1:40)・・・登山口(3:40)・・・市ノ瀬駐車場(4:00)
                                                       (休憩時間を含みます)

今回は女性達で連絡など段取りするように言われ、Jちゃんにほとんどおまかせながら連絡を取り合う。
朝5時にいつもの場所に集合し、一路白峰に向かう。
ちぶり尾根コースということで、距離が長いので心配ながらも避難小屋までしか行った事が無いので少しワクワク・・・♪
市ノ瀬の広い駐車場には車が一台も無く、皆さんは白山の方にお出かけ?仕度をして6:45林道を歩き出す。
猿壁堰堤の登山口まで約20分、「別山8キロ、チブリ避難小屋5.2キロ」の標識と避難小屋の工事が3月中旬から8月末まで行なわれるとの看板がある。風が強いとガタガタ揺れると言う小屋が新築されるのでしょうか。登山道に入ると、手付かずの自然の森が広がり、私はここが大好き!まず紫色の花が右手に・・・
この花はラショウモンカズラだと思いますが・・・
ニリンソウ、サンカヨウが一面に咲き誇っています。
大きなトチや、サワグルミ、ブナ、カツラなどの木がもう青葉を茂らせ、ここは本当に自然林の美しさを語っている場所ではないでしょうか。

ラショウモンカズラ

カツラの木
お天気を心配していましたが、まずまず晴れていて大丈夫な感じです。昨年来た時より2週間以上遅く来ているので、雪はかなり無くなっていて、夏道をどんどん進んで行きます。
森の空気は冷気を帯びて涼しいのですが、全く谷あいは風が無く汗が出てきます。最後の水場の前後?でどっかりと休んでいる3人連れの方々を追い越しましたが、今日会ったのはそれだけ。このあとどこまで登られたのか、そのあと会うことも無く例によって我々だけの別山独り占め状態でした。
尾根に出ると時折心地よい風も吹き抜け、高度が増すにつれてブナなど新緑の若葉に変わっていきます。
左手に白山の山並みが見え始め、観光新道や別当出合、白山釈迦岳などよくわかります。

最後の水場

白山
ますます若葉が美しい尾根道・・・
長い行程なので、私とひよこさんは他の方々に小屋までの道はわかるからと先に行ってもらう事にしました。
私たちに合わせていたら上には着けないかも知れないので、それでは悪いと思う気持ちと、好きに休み休み行きたいという気持ちなのです。雪道ならリーダーも置いては行かないのはわかっていますが、今日は大丈夫。ひよこさんと二人、小休止をとりながら行くとナント山サクラが満開!私たちをねぎらう様に咲いています。これは普通その辺りの山で見るチラホラと枝に付く山桜ではなく、花が小さいながらもびっしりとついて、とても綺麗です。名前はなんと言うのでしょう?そのうちダケカンバの木々が現れ、後ろを振り返ると大長山、赤兎山、経ヶ岳などが少し下に見えるようになってきます。
もう少しだからとひよこさんを励まして、駐車場から3時間20分で小屋に到着!!もう誰もいるわけは無く、小屋も壊されずに残っていました。簡易便所が入り口近くに取り付けられています。

○○サクラ?

チブリ尾根避難小屋
まだら模様に雪を残して白山釈迦岳から四つ塚、七倉、大汝、御前峰(チブリ避難小屋にて)

左の写真は御舎利山と別山
まだ歩けると言うので、小屋の先、雪の上を歩いていると、携帯に電話がかかり、皆は小屋に荷を軽くして置き、ヤッケと飲料水、少し食料そしてアイゼンだけ持って上がっているとのこと。
見上げると皆の姿が見える。それで、私たちもとひよこさんのザックと私の中身を出して近くの木の下に置き、私のザックに言われたものを二人分入れてとにかくもう少し上まで行ってみようと、歩き出しました。荷物が軽いと楽な事!
夏道は雪で隠れがちになり、皆の足跡を追ってとうとう御舎利山の急な斜面の下まで来ました。ここはしっかり雪が残っていて夏道は無く、直登しています。
雪は少し緩んでいて、ステップの後がしっかりあり、アイゼンを付けた様子も無いので、そのまま一歩一歩慎重に進んで行くと、どんどん白山が横に見えるようになり、小屋が小さくなっていきます。

頑張るひよこさん

写真で見るより急な斜面
ようやく雪の急斜面を抜けてジグザグの夏道が現れた所で、ひよこさんの帰りのことを考えてここで待ってもらうことにした。約2.300M近く高度計は示している。「ここまででも十分すごいよ。」と健闘をたたえ、ヤッケなど置いて動かないように念をおして、私はもう少し上まで歩く事にした。時間から見てもうメンバーたちが降りてくることは間違いない。
あと少しあと少し・・・と行くと御舎利山の頂上に皆揃っている。皆は別山まで結局4時間半で行ったらしい。私はここまで5時間もかかっている。もう降りるとこらしいが私を待ってくれて、記念写真を撮ってくれました。てっきりもっと下にいると思っていたと言われて、時間切れでもうあと10分の別山までは行けないけど、ここまででも十分だよと言われ、泣く泣く?いえいえ自分の足の遅さにあきらめるしかない。迷惑はかけられない。又、今度は南竜から来るさと写真を何枚かとってすぐに下山開始。

御舎利山頂上から

別山
南竜の小屋も、室堂の小屋も見える。
7月以降に来ればお花畑になると言う斜面も今は雪で覆われている。そう・・・次回の楽しみにすればいい。
皆さん宴会が待っているから先に降りてもらい、ひよこさんを頼んで、私はゆっくり写真を撮りながら降りていると、だんだん雲が多くなり遠くの山々が霞んでくる。
急斜面の下でリーダーが間違って右側の広いゆるやかになった斜面を行くな!と叫んでいる。
ふんふんと合図して先に行っていいよと、その場所まで行くと確かにどちらかなと迷う。足跡は間違った方向ににも付いていて、戻った形跡がある。やはり下りは怖い。これにガスでもかかったら全くわからない。もちろんそんな時は赤い布などつけて準備するし、置いて先に行かないことはわかりきっているが、山で迷ってしまう人はきっと簡単に考えてしまうのだろう。
上からは50分近くで皆の所に戻る。
最後となるだろう避難小屋で宴会が始まっていた。
この時節になると、私は水気の物ばかり食べたくなり、半分凍っているフルーツ・ポンチや果物、サラダなど頂き、ほっと一息。いつもより遅い宴会時間開始なので、今日は1時間だけで切り上げ、1:40下山開始。
曇ってきて日差しがない分、暑くなくて日焼けの心配も無く有難い。ダケカンバやブナが現れる頃、霧も出てきて何ともいえない雰囲気・・・。ミルク色までは濃くなくて、ベールがかかった感じの中、タムシバやオオカメノキなどの白い花が浮かび上がり、幻想的な雰囲気でこれはこれで又、別の森を楽しめた一日でした。水場の辺りからはもう霧も無く、快調に下に下に・・・
この元気さで登れたらどんなにいいかなあとつくづく思う私・・・
朝はつぼみが多かったイワナシの赤い花も可憐に咲いていました。小屋から丁度2時間で登山口に到着、ここから嫌な林道歩きが20分弱。無事、静かな市ノ瀬に着いて皆さん満足な一日でした。永井旅館のお風呂は4時過ぎていて断られ、白峰の総湯(300えん)に入って帰福。お疲れ様でした!

御舎利山頂から

イワナシ

サンカヨウ


クルマムグラかクルマバソウ?

ニリンソウとサンカヨウの群生
登山の翌日、こうしてPCに向かっていても筋肉痛も無く、元気でいられることで足は丈夫になったんだなあと嬉しく思います。
心臓だけはなかなか・・・
それにしても京の宮のタフさには驚きます。お姉さまも強い!
いつまでたっても軟弱Yちゃんですが、ある日、若いけど山の大先輩の女性から、「体力を登りに三分の一、下りに三分の一、あとは余力に残しておくもの」と教えてもらい、それを肝に銘じて行動しています。ヘロヘロになって降りてくるようでは駄目と言う事で、いろいろ勉強させてもらっています。
自分の身体をわかると言うのは大事な事、無理せず楽しんで終われるよう、こんな私でもこれからも皆様よろしく!!

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