三の峰(2.128M)〜

2005.7.18  晴れ  13名


荒島岳
今日は昨年の福井豪雨で甚大な被害の出た日です。
4:30福井を出て、何事も無かったように見える美山町を抜け、鳩ヶ湯を通り上小池の駐車場に着くと、すでに十数台の車が停まっている。上の避難小屋で泊まった方の車もあることでしょう。
我々は5:50に駐車場をスタート、山腰屋敷跡を6:25。
六本檜の分岐手前辺りからやっとササユリが現れるが、この辺りのはもう遅めで痛々しいお姿、まるで私のよう?
車に酔ったのか気分がすぐれない。私に合わせてゆっくり歩いてもらう。分岐まで来ると展望も開け、まだ雲海をはべらせた荒島岳やぐるりと右には赤兎、大長などの山々が見えてくる。
前方にはこれから行く打波の頭に続く尾根が待ち構えている。
手前の笹の中でショウキランと見える花を一株発見。
先輩もそうだろうと言うし、100%確信は無いがはじめて見たので嬉しい!未だ咲くちょっと前の感じでした。
どうも調子が出ないので、別山平まで足を伸ばす方々に申し訳ないので先に行ってもらう。今日は人出も多く熊の心配は無い。檜のベンチで5分ほど休んで7:25スタート。もうマイペースでのんびり行くしかない。ササユリが多くなり、いい匂い!

太陽が・・・ここからは暑そう!

願教寺山と続く峰々
右上の写真・願教寺山を眺めながらこの春に登った時はどの辺りから取り付いたのだろうか・・・とじ〜っと観察。
あの時は元気だったなあ・・・雪はいいなあ・・・
暑さに弱い私は、首に保冷材をバンダナで巻きつけて登っている。これで少しは違うのです。専用の首に巻くものも多種出ていますが、バンダナは便利、帰りは雪渓の雪を固めて巻いて降りました。高度が増すに連れてニッコウキスゲが沢山!
今年は5年に一度の当たり年とかで、皆さんのどの写真を見てもキスゲの群落。尾根路は眺めもいいけど日当たり100%
立ち止まっていても暑い!同じような人が沢山いて、抜きつ抜かれつ花を見ながら進んでいく。
オニアザミも盛りで色が鮮やか、そのうちシモツケソウが出てくるがまだ早くてつぼみが多い。もうアキアカネが沢山飛んでいて小さな虫の心配はいらなかったが、大きな蜂が威嚇してきて離れない。本当にしつこい!何もしないって。
剣ヶ岩の横のダケカンバの下は涼しくて丁度岩も多く、皆さん腰掛けて休んでいらっしゃる。
白山や別山の頭が見え始める。一向に元気が出てこないので、休み休み行くが、こんなに時間がかかっては先は望めないかも。

白山方面

ここを登り終えたら楽になる・・・

雪渓が少し残って・・・

頂上付近から別山

左肩には白山の山々
やっと避難小屋に着いたのは9:50、4時間もかかってしまった。
休日なので沢山の人が休んでいらっしゃる。小屋の周りはキスゲやハクサンフウロなどが一杯。
食欲は全く無いがおにぎり一かじりとミニトマトを食べてしばらく休憩して、カメラと飲み物だけ持って三の峰の頂上へ。
lここにも何人か休んでいらっしゃる。健脚組みはもう別山平にだいぶん近づいている事だろう。私も少しと思い先に足を伸ばしてみる。笹のジグザグにつけられた路を行くと別山に続く稜線が目の前に!歩いている人も見える。どんどん降りて最低鞍部の手前まで来て一思案。行けない事は無いかも、でもこの体調と時間のかかり過ぎでは帰りはかなりつらいだろうし、迷惑かけるかもわからないのではとかなりたたずんでいた。行きたい!
お池の周りのお花を見たい!でも、引き返すことにした。
悲しい体力で、いつまでたっても軟弱Yちゃんの名前は返上できない。ブラブラと写真を撮りながら引き返すと、後発の2名走るように別山平に向かって行った。
結局この日は5名が天国だったと言うお花畑を見に行きました。ほかにも何名かは実力十分でも、弱い人の面倒を見てくれていたので頂上まででストップ、有難い事です。

どこをみてもキスゲ、キスゲ

画像を小さくするのでわかりにくいがどの写真にもトンボが

打波の頭から

  宴会中のメンバーも見える
頂上を降りると残ったメンバーは宴会中。食欲の無い私は少しだけ食べて、小屋の中に避難した。火照った身体を冷やすには小屋の板の上で寝るのが一番。いつも冷たくてそのうち涼しすぎるほどになるくらいだ。中にやはり仲間を別山方面に見送って待っているご婦人が暑さにまいって休んでおられたので、板を背に横になることをお薦めしたら、気持ちいいと喜ばれました。
同じような仲間がいるのは嬉しい。打波の頭にイブキトラノオが、雪渓のところにハクサンコザクラがあるというので見に行く。
もっとすっきり晴れていれば、アルプス方面槍ヶ岳まで見えるはずだが、今日は御岳などうすくみえる程度。頭を下って右下の雪渓のところに行くと可憐にコザクラガ咲いている。踏み潰されないか心配なほど小さなつぼみをつけた株もあった。
しばらくして戻ってきた仲間が飲み終えるのを待って、下山開始。暑さを心配したが、雲が時々日光を遮ってくれなんとか2時間半で駐車場に着いた。下に行くとヒグラシが鳴いていて真夏を感じさせる。帰りは「あっ宝ランド」のお風呂に入り帰福。
長い一日でした。すっかり自信が無くなり、ページを作る気力も失せていたが、写真を眺めているうちに、人と比べてもしょうがない。私はこの程度とあきらめるしかないと悟り、ぼつぼつ仕上げてみました。

二の峰、一の峰、銚子ヶ峰と続く

アカモノの実

シモツケソウ

ミヤマセンキュウ?シシウド?


ハクサンタイゲキ

ウツボグサ

イワオウギ

シナノキンバイ

テガタチドリ

一輪だけ白いヨツバシオガマが

グンナイフウロ

ヤマハハコ?

ハクサンコザクラ

クガイソウ


ミネウスユキソウ

イブキトラノオ

ハクサンオミナエシ(コキンレイカ)
この他に、ササユリ・タカネナデシコ・コオニユリ・ミヤマダイモンジソウ・ハクサンフウロ・ミヤマキンポウゲ・タカネバラ・モミジカラマツ・ニガナ・etc      コバイケイソウはもう終わって、マツムシソウは今からです。

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