銀杏峰(1.440.7M)
2006.2.27  曇りのち晴れ  6名

宝慶寺いこいの森(7:00)・・・林道分岐(7:40)・・・仁王の松(8:10)・・・1.150Mピーク(9:00)・・・1.380M地点(10:00)
・・・1.000M付近(10:30)昼食・・・(11:50)下山開始・・・仁王の松(12:20)・・・宝慶寺いこいの森(13:25)      
                                                          (休憩時間を含みます)     

昨日は雨・雨・・・、予報では今日は晴れと言うので6時に福井を出発。大野市に向けて車を走らせるが雲が上がっていく気配は未だ無い。昨年2/7に来た時は宝慶寺の手前までしか除雪されていなかったが、今回はいこいの森まで上がれて名松新道の登山口手前の駐車場に車を置けてラッキー!
細かい雪が少し舞っている中を出発。小屋の裏手の尾根に取り付く登山道は丁寧に段を切ってくださってあるが、凍っていてツルツルでやっと上がる。その後は昨日の雨などで緩んでいるのと、昨晩はあまり冷え込まなかったと見え、表面は固そうなのだがやはり歩きにくくすぐかんじきをつける。40分ほどで林道のある地点に出るが私たちは又尾根をたどって行く。今日は気温もあまり上がらず北風の吹く日なので、高度が増すにつれ歩きやすくなってくる。これが暖かい日なら淡雪が〜と言う事になるんだろうが、今日はさすがの私も軽い手袋を離せない。
1時間ほどで仁王の松に。相変わらず風雪に耐えて、特に今年の豪雪にも負けず威風堂々と言った感じです。

林道の上地点

仁王の松
いつもならこの辺りから振り返れば大野市内や奥越の山々・白山などが望めるのだが、やっと雲が切れだした感じで青空がほんの少し出ているところもある。う〜ん早く晴れてぇ〜お願いと祈るしかない。気温が上がらないので上に行くにつれ、木々は霧氷を身にまといとても綺麗になっていく。だけど青空バックならもっといいんだが・・・などと鼻水すすりながら進んでいく。
昨年は新雪があって時間がかかったけれど滑るようなところはなかった。ところが今年は1.150Mピーク手前の急登あたりからはストックとカンジキではちょっと怖い感じになってきた。
アイゼンを付けた方が良かったのだが、斜面では付けにくいしもう少し、もう少しと頑張り、リーダーのピッケル借りて踏ん張り何とかピークに。苦労してやっとの思いで上がっているのに、リーダーはカンジキだけですいすいと直登して行く。
風が冷たいので少し行った所で休憩し、甘いもの食べエネルギー補給し、今度は女性陣はアイゼンをつけて歩行。
楽チン楽チン・・・ところが私たちの10本歯でなく6本歯のSさん、やはり滑り、歩きにくそう。重くても持ってきて良かったのだあ♪

幽玄の世界

視界不良
下のほうでは青空が出てきたようだったが、何だか天候の回復は遅れているようでガスって来ている。
帽子から出ている髪の毛、まつげ、眉毛に至るまで白くなり、正真正銘みなじじばばだ〜!と笑ってはいるが、先が心配。
福井の雪山の本に「天気が良ければ超!快適な天空コース」と書いてあったので、今日はいい写真を撮ってやるぞーと意気込んできたYちゃんなのです。
昨年時間切れやらいろいろで1250M辺りでストップした地点から少し降りて左の尾根に取り付き進んでいくが、視界は10〜15Mもあるだろうか。私の高度計が約1.385M位の所でリーダーがもう止め!と降りて来る。この辺りからはもう夏なら一面の笹原で目印となるものも無くダラ〜ッと広がり、この視界では危険・・・
仕方が無い、降りるしかない。まだ10時になっていないし時間も十分にある・・・もう少しでと言う所で残念無念だけどあきらめる。振り返りながら振り返りながら、風の無い場所をさがし、約1.000M辺りで宴会開始(10:30)。ピンチシートというのを張ってくださり、その下で次から次から出てくる酒の肴、飲めたらどんなにいいだろうと思うが、まあ持参の梅酒でまぎらわす。
今日も山には我々だけ・・・これがいいんだなあ・・・
そのうち下のほうは明るくなって来る。
上はと見るとまだガスの中。太陽が出ないと本当に寒い。
木に載せておいた手袋もストックにかけておいたタオルも固まってしまった。11:50ようやく腰を上げ下山開始することに。
皆さんしっかり着込んだままなのに、私はすぐ暑くなるのを想定して下着の上に長袖の一応発熱するというニット一枚で降り始める。皆さんそんなに着込んで暑くならないの?と問う私のほうが普通でなく、この気温なら寒くて脱げないのが普通らしい。
あんたがオカシイ!と言われてしまった。他に何の取り得もない私・・・寒さにだけ強い!と大声で言えばよかった。
ここからは又カンジキを付けている。
途中U氏のカンジキの靴が乗る肝心のバンドが切れ、補修したり手間取る間、私たちはリーダーに滑落した時にピッケルで止めるというやり方を習う。ところが上手く使えないし、体を乗せ体重をかけてと言われても難しい・・・(-_-;)
実際の急斜面ではなかなか出来ないらしいし、滑落のスピードが出てしまうと身体は飛ばされてしまうらしい。
練習をつむか、そういう技術のいる所へは行かないか、どちらかだ。
仁王の松を過ぎ、どんどん下がって行くにつれ、白山方面は青空になってきて木々の間からその白い姿を出してくる。う〜ん頂上で見たかった!いこいの森に着くと日差しは柔らかく、まだ路の両脇にはたっぷりと雪が残っているが春が近い事を感じさせる。
昨年とは全く違った印象の今回の山行。
雪と天候しだいで全く違う顔を見せる冬山はやはり難しい。
最初は早く帰る予定のJちゃんと私は先に降りるつもりで来たが、とんでもないお前たちだけで降ろすわけには行かないと、皆さん一緒の行動をしてくださった。実際所々取れかけた赤いテープも目立ち、代わりに付けてくれたのだが、見失い私たちは違う場所を降りかけたりしてそのたびにリーダーがルートを見直してくれて、勉強しつつ降りました。間違いなく二人だったらおかしな方向に行ってしまっただろう。上の方では踏み後も消えてわからなくなっている。新雪のあとを踏み固めて登って来た場合でなければ、かんじきやアイゼンの歯の跡などすっかり消えてしまっている。赤いテープ50本程用意してこないと駄目だねなどと情けない事いいつつお勉強会は終わり、帰りはみらくる亭で汗を流し帰福。ありがとうございました!
みらくる亭は平日入浴は2時までの受付になったそうで、今回たまたま早く降りてしまったのでぎりぎり入れてもらえたが、
これからは間に合いそうもない。

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