霊仙山(1.084M) 滋賀県
2006.4.9 曇りのち晴れ  6名

                                                         写真はすべてG氏提供
土曜日は黄砂がひどくて一時は福井市内4KMしか視界がきかなかった程だったらしいが、今日は何とか全国的に晴れマークが出ている。G氏のお誘いで滋賀県にあるこの山に決定。
しばらくぶりで足に心配あるが何とか頑張ろうと6時の集合場所に車を走らせる。鈴鹿山脈の一番北に位置するこの山は登山口がいろいろあり、今回はこの山の経験者も初めてという西南尾根を行き、帰り汗拭き峠を経て落合村に降りるという周回コース。
米原インターを降りて河内風穴を過ぎて今畑廃村から登る。
例によって酔い止めを飲んだ私はすっかり眠ってしまい、あっという間に登山口に。狭い村の中の路は谷川沿いに続き、駐車する場所も探すのが大変。何台か路の脇に泊めているので、私たちも反対側の急斜面から石や木の根が落ちてきそうでない箇所に車を落ちつける。雪のある時期はどうしているんでしょう。
もう雪の心配は無いだろうということでカンジキは持たず、もし残雪が凍っていたらとアイゼンだけザックに入れて7:45スタート。
この山特有の石灰岩で作られた石垣の上には何とか残った土蔵や作業小屋があるものの、ほとんどは石垣だけになった寂しい風景。
その中で石の間から福寿草が花をつけて迎えてくれている。ミスミ草もわずか残っていた、さあ!とカメラのケースに手をかけようとすると無い!昨夜充電してバッテリーも良し、カードもよしと準備したはず・・・・ケースごとザックのいつも取り付ける左側のベルトに何も無い!
確かにザックに取り付けたと思うのに・・・もうプチアルツどころではない。本当のアルツかもしれない。G氏に今回は写真を全部提供願い、歩く事に専念する事になりました。
山肌にジグザグに付けられた急斜面の路をしばらく行くと尾根にでるが、深く切り込まれ踏み固められた路が現れます。
今日は晴れのはずが空はまだ青くならない。
笹峠の手前くらいから前方にこれから上る西南尾根の先が見えてくる。右手側には藤原岳なども広がり、先の展望が楽しみになる。笹峠には1時間近くで着き、これからは直登して近江展望台に近づく。もう笹と石灰岩と背の低い潅木が少しだけで、風がきつい。

ほとんど雪は無い

これから向かう西南尾根の先

笹峠の手前

急登
どんどん風が冷たくなり、この暑がりの私でさえ手袋はめ合羽を出して着た程、琵琶湖を渡ってくる北風は冷たく強い。
9時頃近江展望台(1.007M)に着く。
もっと晴れていたら琵琶湖の奥まで見えるだろうに、今日は少しかすんでいる。石灰岩が石塔を立てたように続き、そのうえに潅木の枝が張り出し、藪こぎか石こぎかわからないと言いながら行くと、なんと福寿草の花、はな、花・・・・・!!
ちょうど見頃で本当に福を与えてくれそうな黄色の色は周りの白い石灰岩をバッグに何とも可愛い。
ずっと最高点の頂上手前まで花は続き、カメラマンたちは忙しい。私はのんきにこっちこっちとか呼ぶだけで何ともゆっくりと嬉しい。花はこれからまだ一週間から十日くらいは見れるだろうか。
G氏の大きい立派なデジカメは接写もOKで写真が楽しみ♪
以下はその傑作の福寿草さんたち
上の写真は小さくしてしまってあるのでわかりづらいですが、斜面には福寿草が沢山咲いています。
荒らされて数が減らないようにと祈るのみです。
時間をかけてゆっくり眺めた後、最高点のあるピークに向かいます。展望台から見た稜線はアップダウンも少なく短時間でと思いましたが、何しろ歩きにくい。でも眺めは良くてこれが千メートル級の山かと思わせる趣があり、楽しめる山ではないでしょうか。最高点の表示はいろいろで、ここでは1.098Mとなっていました。北には伊吹山がどっしりと構え、奥の白い山は金糞岳だろうとのこと。それ以上は残念ながらかすんで見えませんでした。
記念写真を撮った後、少し下り登り返すと霊仙山の三角点のある頂上に出ます。約3時間ほど。柏原ー養鶏場ー避難小屋とたどってくる方、醒ヶ井ー汗拭き峠とたどってくる方、コースはいろいろあり、日曜とあってどんどん人出は増えてくるようです。

最高点 後ろは伊吹山

西南尾根を振り返って

少し残った雪の感触を楽しんで

頂上
記念写真を撮った後は風をよけて昼食タイム。
なだらかに広がった山々は気持ちよく、所々に残雪が美しく、稜線を歩くハイカーの列が続きます。
空も青くなってきているが風は冷たく、暖かい食事が有難い。
宴会は1時間あまり続き、12時になったので支度をして今度は経塚山(1.040M)に向かいます。
この高さで木はほとんど無く、笹と石だけ。残雪期と春と秋が楽しめるでしょう。夏はなんか暑そう、、、、
我々は西に向かいお虎ヶ池に向かって下山開始、このあたりも花はほとんど無く寂しい。頂上から経塚を回って30分ほどで池に着きます。池は半分雪に覆われていました。
鳥居と言い経とか霊とか信仰の山なのでしょう。
猿岩の地点から急な下りになり、石があり歩きにくいですがしばらくで又芽吹きが美しいだろうと想像される林の中を行きます。
見晴台を過ぎて汗拭き峠まで50分くらい。ここで私たちは大洞谷側の登山道に入り落合部落を目指します。

目指すは経塚山

汗拭き峠

落合集落
途中急斜面につけられた細い踏みあとは雪が無かったので良かったのですが、凍った雪があればやはりアイゼンが必要でしょう。もちろん登る時も必要な場所がかなりあったように思います。
川の淵に出てからの林道がかなり長く、倒れたスギなどまたいで行くと、マウンテンバイクのグループがやってきました。
かなりの人数でここから峠を越えて醒ヶ井にでも下りるのでしょうか。それにしても自転車かついであの狭い斜面を登るのはかなりしんどい事では?年配の方もいらして心配になりました。 私たちは1時間50分程で元の登り口に到着。
楽しい一日を有難うございました。感謝!感謝!
帰りは長浜まで一般道を行き、駅前に車を泊め、長浜城のそばの太閤温泉(500円)に入って長浜から高速で帰りました。
桜が咲き出してお城の公園内ではお花見の人が沢山、福井ももうすぐですね。

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