取立山(1307.2M)
2006.2.13 快晴 11名
久しぶりの山の会に参加、朝6時半に集合して取立かあげはらか協議の結果、この天候ならやはり真っ白な白山を近くで拝まなくてはと取立に決定し勝山に向かう。朝日が出る前で寒いが、だんだん日が上がって来て山々を照らすと白く輝いた山々は、それが名前も付けて貰っていず、普段見向きもされないような山でも、美しく青空に映えて存在を主張しているように見える。 勝山が近づくにつれ路面は凍結していて慎重に運転しないと危険。北谷の部落に入るとさすがの豪雪地帯、名に恥じず両脇の雪は大きな壁となってそそり立っている。 気温はマイナス6度、八時過ぎに到着。国道の少し広くなった脇に車を置き、8:20くらいにスタート、5〜60メートル戻り雪の壁にわずかについた登り口を這い上がって行くと、嬉しい事に踏み後がしっかりある。これは後からわかったのだが、スノーシューをはいた三人組みの方々のおかげでした。 これでかんじきは付けずどんどん進んでいくと、日が差して明るく輝く越前甲や大日、手前にあげはら山などが後ろに眺められる。 |
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ここからスタート |
中央はあげはら山 |
雲ひとつ無い・・・ なかなか参加できない私には貴重な一日。 雪の上は涼しく快調に歩ける。ちょっと日焼けが心配だがこの景色には勝てない。スギ林をぬけ尾根に取り付くが、今年は雪が多く、ジグザグにつけられた夏道の気配も全く無く、ふみ後は完全に直登している。雪は深くなりやっと木につかまり足を上げるようなところもあったが何とか尾根上に到達。 経ヶ岳などの山々が朝日にまぶしい。 木々の枝ははまだ雪をまとい、青空をバックに写してよと言っている様です。下から大きなザックの男性一人追いついてこられた。以前にもお会いした事ある永平寺町の松田氏。 半そで姿でお元気な事!昨日も一人で5時間ほどラッセルして頂上手前のピークまで来られたそう。今日は写真を撮りにいらしたそうだが、昨日の方がもっと霧氷などついて綺麗だったらしい。尾根を登り稜線にでると右手に雪屁、これがいろんな自然の造形美を生み出していて、風が思うがままに踊って歩いたかのよう。 |
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1000M辺りの風紋の上に動物の足跡が |
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雪屁はこれからもう大きくならないのだろうか、それとも? 突然風が出だし、雪煙が・・・キレイ!涼しい! 普通の人は寒い!と言うのだろうが、自称雪姫の私には好ましい景色に映る。かんじきを付けた方が歩きやすくなっているが、もう少しなのでそのままつぼ足で進む。 稜線から頂上、それに白山や別山はもちろん続く奥越の山々の眺望はこの時節簡単に取り付けて危険の無い手軽な山の割にはすご〜くお得感のある山では無いだろうか。 アルプスや奥の高山には及ばないのは当然だが、素人が十分楽しめるいい山だと思います。ただし最近は他の季節にはあまり来たいとは思わないが・・・ 途中何も食べなかったので空腹を感じるようになって来た。 背中のザックに三色あんのお団子が入っているのに・・・早く食べたい!! |
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頂上には約2時間半で到着、先の3人さんと松田氏が。 G氏は記念写真を撮ってくれた後、所用があるとかで頂上でお別れ、十分に飲めないで残念だろう。 ここで私たちは最初は板屋の頭まで行くつもりだったが、Jちゃんが早く帰らなくてはいけないので、少し下って風の無い場所で宴会をすることに決める。相変わらず白山はどこまでも白く神々しく輝いていた。神々が住んでいると言われても信じる・・・ 雪煙が舞い上がっている様子が見え、写真では少しピントがずれたように写っている。ここから先は踏み後は無いので、かんじきを付けて降り始めると、最初少しは硬い雪面でおっとっとという感じ。斜度が緩むと、きれいな誰も歩いていない雪原を一気に進みすっぽり雪の衣服を着たような木々の間まで行き、宴会場所を決定。木々の向こうに白山がもっと近づいて見える。日がさし、風がないので着替える必要もなく、ヤッケも要らないほど暖かい。先に着いた6名はまずお団子で落ち着き、早帰り3名は急いで食事の用意。そのうち遅れていたメンバーも到着し総勢10名の大宴会の始まり! |
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右奥に板谷の頭と左奥に別山 |
取立頂上を下って・・・ |
時間が過ぎても雲一つ出てくる気配は無く、こんなに良い日はそう無い。惜しいけど時間が無いのでJちゃんとまー姉さまと私は、皆さんにお別れを告げ帰途に。 食べてすぐなので登り返しはつらい! 金沢からKさんともう一名来る予定だがと思って見ると、こつぶり山の方に歩く2名の姿・・・誰かはわからないがもしかして? ごまんど山を回るのだろうか・・・? 私たちが雪原を横切ったトレースが見え、奥の木々の間に飲兵衛達がいい気分でいることだろう。 頂上にはどこかでお見かけした方がと思って確認するとやはりどっぽさん。この天気、考える事は一緒ですね。 残念ながらゆっくりお話する時間も無く、お別れして下山開始。 朝には無かった山スキーの跡もあり、平日の割には賑わった取立でした。少し前を松田氏が行かれる。 下は暖かくなっていてスギの木などから雪が落ちてくる。 雪も甘くなり、東山いこいの森に近づくにつれ、少しづつ根開きも見られ春はゆっくりながらも近づいているようです。 宴会場所から1時間半で国道に着き、楽しい一日は無事終了。 |
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帰りの車の中から・・・気温は8度にも上がって |
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やはりこつぶり方面で見えた二人は金沢のKさんたち ごまんど手前の1.114mから派生するゴマンド谷左岸尾根を下って帰られたそうです。今年早くも取立は3回目だとか。 衰えぬパワーの源は一体何なのでしょう! 下の2枚は送っていただいた写真 |
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すっぽり埋まった小屋 |
こつぶり山からの取立山山頂 |