御池岳(1.247M)〜鈴北岳(1.182M)
2007.4.8  晴れ   5名

福井県鯖江市(6:00)…トンネル東口(8:00)…コグルミ谷登山口(8:17)…尾根(9:39)…8合目真ノ谷出合(9:53)…
御池岳(10:20)…ボタンブチ(10:40)…(10:43)昼食(12:00)…奥の平(12:14)…鈴北岳(13:24)…群生地(13:34)
(13:45)…鈴北岳(13:58)…鞍掛峠(14:38)…トンネル東口(14:57)
                                                       (休憩時間を含みます)
久しぶりに参加出来てご機嫌で集合場所に。
会のメンバーは藤原岳や霊山岳などに出かけていたが、今日はたまたまそれに漏れたメンバーばかりで、風さんの企画に感謝!6時に鯖江を出発し国道365線から木ノ本に入り、伊吹山麓をまくいい道路を通過して関ヶ原を南下。桜は満開、今日はどこもかしこもお花見で賑やかな事だろう。306号線になる所で右折、鞍掛トンネルを目指す。トンネルの東口にはすでに何台も停まっている。歩いてコグルミ谷登山口に向かう人も多いので、私達も帰りに標高差100M程を自動車の道を登り返すより先に歩いた方が良いだろうと、コグルミ谷登山口に向かう。
この辺りも車は多く、やはり休日はどこも賑わうのですね。
登山ボックスのある入り口は閉鎖されていて、左側に取り付く。
この山の特徴である石灰岩のごろごろした沢を詰めていくのだが、道は相当荒れていて倒木も多く、又、ぬかるんだ泥で靴は重たくなるほどで滑り危ない。急斜面はあまり木々が無く苔むした岩がきれいなのだが、つかまるものが少なく登る方に使って正解でした。谷の岩は洗われて白く、木々も下のほうは苔むしていい雰囲気をかもし出している。

鞍掛トンネル東口

コグルミ登山口 (実際は左斜面から入山)

谷に水は無いが伏流水があるらしい

           
途中、熱心にカメラを向けている方がいるので見ると、ハナネコノメだと言う。普通のネコノメソウも近くに咲いているのだが、これは本当にパッと可愛い花を咲かせていて初めて見ました。
そのうち延命水のある少し広い箇所に出て、有難くお水を頂きました。若草色のコバイケイソウの葉は谷の斜面一面に沢山出ているが、他の花はまだ早いのか見当たらない。案内板にはカタクリの絵が書いてあるのだが、まだ葉も出ていない。4月末くらいがシーズンらしい。
谷を詰めていくにしたがって残雪が現れる。そのまま行けば良かったのか知れないが、踏み跡を探しながら右手の斜面をズルズル滑りながら上がっていくうちに見失い谷から離れてしまったが、方向はわかるので好きな所歩いて尾根道に出る。
この山は特にこの時節は下草や藪が無くて見通しが良くどこでも歩ける。小さいころころとした鹿の糞がとにかく多い。
下草などは餌になってしまい手入れしたような綺麗な山肌になっているのだろうか・・・?やがて七合目の標識、次に八合目の標識のある地点は真の谷出合で、鈴北岳への分岐になる。

アップで

ズルズルと落ちそうな斜面ばかり
残雪とミズナラなどの木々
谷を詰めると出る尾根道
私達はそのまま登り、鈴鹿山地の最高峰「御池岳」に到着。
木立に阻まれて展望はきかないので、記念写真を撮ったらすぐボタンブチに向かう。
苔むした石灰岩と樹林帯を抜けるとそこは山上台地と言われる笹の平原、笹の間の踏みあとをたどると南側がスパッと切れたボタンブチ・・・下を覗くと断崖絶壁、顔を上げると鈴鹿の山並みが一望に出来て素晴らしい景色。あいにく霞んでいて琵琶湖までは見えない。皆さんここで昼食を取るらしいので、私達は少し離れた同じような突き出た断崖の上で宴会開始。あの山は?この山は?と名前を聞いても北陸の山のように頭に位置関係が入ってこない。まず食べてからにしましょう♪
次から次へと登山者がやってくるのが見える。
1時間以上楽しんでやっと腰を上げて、奥の平に向かうことにする。ここの笹は葉が小さくてチシマザサでも熊笹でもないので、ミヤコザサ?まだ伸びていないのでバリバリと中を歩いて行ける。稜線上の南端に近い所でここも笹一面の広い場所で、地元の方らしい人がいらしたので、山の名前を教えていただく。
丁度南方に雨乞岳(1.238M)、御在所岳(1.212M)、釈迦ヶ岳(1.092.2M)が並んで見え、反対側には霊仙岳、奥に伊吹山が見えるはずだが今日は霞んでいる。

どこもかしこも苔むしていて

御池岳山頂

笹の草原と鈴鹿の山並み

ボタンブチ  鈴鹿の山並みを撮影中

下は崖です

昼食場所へ Jちゃんがビール待ってます

奥の山は藤原岳

福寿草
ここから御池岳に戻り日本庭園に向かうはずが、頂上を踏まずに庭園方向に向かった為、道がわからなくなってしまった。(頂上から真の谷に降り庭園に向かう道があったのですが・・・)
道があるような無いような、雪で寝ていた笹が押し付けられて道になっているような、獣道のような、足跡があるような・・・
どうも稜線にちかい所を進んだようで、地図を見ると一応道はあるようになっているのだがこれがどこも広く綺麗で標識も無くわかりづらい。そうこうしているうちに鈴北岳の上にいる人や降りている団体さんの姿が見えて来たので安心して歩いていると、左手急斜面に沢山の福寿草が・・・・
ここは誰も来ない場所では?撮影タイムに入りしばし観察、ここのは全体的に小ぶりで可愛い。うまく撮れたかな?
なだらかな斜面を探して庭園方向に向かうと、うまく出れた!
そこは分厚い苔で埋め尽くされ、カレンフェルトと呼ばれる石灰岩の白い岩と潅木でまるで日本庭園、歩くとフアフアと気持ちよい感触。他の登山者にどこから出てきたのと言う感じで見られてしまったようだ。 とにかく無事鈴北岳山頂に到着。
ここは沢山の人!そこで私達はすぐ稜線を西に下りて福寿草の群生地に向かう。

日本庭園  向こうに御池岳

鈴北岳山頂   御池岳と奥に藤原岳
戻ってくる人に聞くと「咲いてますよ〜」と嬉しいお言葉。
すぐと聞いていたがかなり下って、やはり苔むした岩と木々の庭園のような箇所に出てそこから急斜面を覗くと福寿草が丁度見頃、ザックを置いてカメラタイム。
ここもどちらかと言うと小ぶりで可愛い。
石灰岩の白い岩肌と苔の緑と花の黄色がマッチして何ともいえない。昨年は霊仙岳で十分福寿草を楽しんだが、今年もこうして違う山で楽しめて幸せ・・・。
このまま下って登り返すと鈴ヶ岳(1.130M)だろうか。
鈴北岳の頂上に戻り、カルスト台地そのものの景色を目に焼き付けて下山開始。振り返ると台形の山容が見て取れ、秋もいいだろう。滋賀県と三重県の県境を行くこちらのコースは笹が切り払われきちんとした登山道が出来ている。しばらくは急斜面でぬかるんでいるが、そのうち疎林の間の綺麗な登山道を行く。鞍掛峠からはトンネルの西口に降りる道と三国岳に向かう道と私達が下りるトンネル東口に分かれる。

       


可愛い!

振り返って
ヒノキの植林された中を下るのだが、ガレた石が多くて歩きにくい。花もまだでほんの少しミヤマカタバミが白い花をつけていた。
トンネル東口の登山口に無事到着!お疲れ様でした。
初めての山は楽しい。いろんなコースや道なき道?を歩いて十分楽しめました。帰りは伊吹薬草文化センターの薬草風呂ジョイ(300円)に入り帰福。ここは温泉でもなく、シャンプーだけありませんが、露天風呂もありなかなかいいお風呂でした。
家に帰って調べなおしてみると、日本庭園から少し西側に行くと元池というのがあったり、もし正規のルートで御池から真の谷を通り日本庭園に向かうと、途中にいくつもドリーネがあったのですね。石灰岩が侵食され窪地が出来て池塘が沢山出来た事からこの山が御池と呼ばれる所以とか・・・、これは次回の楽しみにしておきましょう。
HPで見ると積雪時にもかなり訪れる人が多いようです。
霧氷や樹氷が美しいみたいですが、コグルミ谷からも登っているということは谷は雪で埋まって歩きやすくなっている?
でも雪崩れの心配は無いのだろうか・・・・?
私はもう一度緑に包まれたこの山を見てみたい。
是非来年もお願いしますね。

鞍掛峠(791M)

   

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