白山弥陀ヶ原(2.345M)
晴れ 6名

                        突然の山行は1通のメールから始まりました。
11/23にY女史の山の会で白山に行ったと聞いたので、この時節下から眺めた白い白山しか知らないので、ただ私はどのような状態なのか知りたくてメールをしたのです。11/24の午前中に電話があり、「今なら行けるよ、明日どおう?」
「えっつ?」初めは私でも行けるのという感じでしたが、今年は雪が少なく今ならというお話に「行くう!」と決めたのです。丁度25日は暇な人たちでパソコン教室をしよう(誰が先生かな?)と言う事になっていたので、早速連絡しあい結局6名で行く事になりました。お仕事のある他のメンバーさんごめんなさい。
朝6時半に集合し、別当出合に向けて出発!しばらくは天気がどうなのか心配なくらい雲がありました。
市ノ瀬には車は停まっていたのか気づかない程。別当出合の休憩所のずっと手前、駐車場に下る手前の広くなった道路脇に車を停めて出発。下の駐車場を見下ろしても車は一台もなし。鎖がかかった車道をしばらくいくと見慣れた小屋、冬季用のトイレは開いています。
8時35分スタート
今年はいろいろあって、白山には一度も足を踏み入れていないから、どこまで行けるかわからないけど嬉しい。
豪雨で流された橋の代わりに、新しく立派なつり橋が架かっていましたが、もう踏み板ははずされて鎖がかかって進入禁止になっていました。前より高い位置に付けられていて、下らなくていいのには嬉しいなあと思いましたが、踏み板が無いので怖い!それに長い!
一番若いTさんはかまわず渡って行きましたが、他5名は柵を乗り越えて下まで降り、谷川を渡って向こう岸まで。
これも水が少ない時だけ出来る事でしょう。

山はもうすっかり木々は葉を落として、初冬の景色。
大きな蛇が山道脇にじっと固まっていました。きっと日の当るのを待っているんでしょう。
ダケカンバのクリーム色の肌が目立ちます。
昨年は工事中だった所が綺麗に整備され、車道を横切る地点は皆トンネルが出来、その上を登山道がうまく作ってあり、気が付かないほどです。
23日はこの辺りにはもう雪があったそうですが、日中暖かいのと昨日は雨があったか融けています。
しばらく行くと日陰には雪が現れ、行く手の空は真っ青!
わくわくしてきます。
日陰は緩んだ雪が踏み固められた所が凍って滑る事!
急な場所では一歩一歩確かめながら進みます。
ちょっと日差しがある場所はゆるんでいて、太陽の力はすごいねと話しながら、ゆっくり青空を見上げては今山の中にいる幸せをかみしめて登って行きました。
甚之助の避難小屋には丁度2時間ほどで到着。
早速写メール、ここだけが携帯が通じました。
パンや果物をとり、小休止。もう少し上まで行こうと言う事になり、出発。
20分ほどで南竜との分岐地点
別山がどーんと姿を見せています。
私たちは黒ぼこ岩に向けて歩き出しましたが、ますます空は青くて今年最後になるだろう高みに来れて、皆機嫌の良い事!一昨日に来ているのに又今日連れて来てくださったY女史に感謝感謝!!!
延名水の手前の水場は凍っていて太陽の光にキラキラと反射していました。
この地点では豪雨か台風でざれている所が目立ちます。谷の所が綺麗に石を組んで歩きやすくしてあるので、雪のある時でも楽になったそうです。それでも手前などもう少し積雪があり、凍っていれば滑落の危険ありです。
地球温暖化のせいでしょうか、11月の下旬に装備なしで入って来れると言うのは。例年なら10月上旬の状態らしいです。
黒ぼこ岩の手前までは急登で、滑る滑る!と気をつけて、でも早くあの青空の向こうを見たいと言う気持ちであせります。
振り返ると下界はまだ雲が多くて、この差はどういうことなのでしょう?
ゆっくり来ているのに、誰も追い越してこない。
と、言う事は私達だけ?
そんなあ、白山独り占め?
11時50分
とにかく荷物を置いて弥陀ヶ原へ
御前ヶ峰がくっきりすっきり!!
頂上の神社も見える。
あの坂を上がれば室堂、でも時間切れなので今日はここまで。ありがたく拝んで食事タイムにすることに。
着替えてダウンをはおり、上に合羽を着て背中に貼るホッカイロ一つ、これで寒さはOKですが、弥陀ヶ原は風があり、冷たく寒いので黒ぼこ岩の陰で宴会をしました。
さすが弥陀ヶ原の雪はしまっています。
別山にはどんどん雲がかかったり、消えたり、
そのうち下は雲海、とても綺麗で高山気分!
今日来れないリーダーが可哀相と、皆やさしい。
きっと下で空を見上げている事でしょう。
白山側には雲は上がらず、終日快晴でした。

名残惜しくてもう一度弥陀ヶ原に行き、年賀状用にとか何とか言いながらワイワイと記念写真を撮り合いました。
来春までさようなら、静かにお休みくださいませ。
1時10分下山開始
結局誰も上がってこず、我々だけなのでした。
下りは観光新道で。秋に登った釈迦岳がすっきりと見えています。雲はどんどん無くなり、まぶしい。
11月のこんな時期に気持ちの良い天候に恵まれ、し・あ・わ・せ・・・と振り返っては眺め、立ち止まっては向かいの別山を眺め、いつもより多く写真を撮ったり、皆味わい味わい降りて行きます。
殿ヶ池ヒユッテと右は釈迦岳
登山道には雪が凍って張り付いていて、尻餅付く人、悲鳴を上げる人賑やかです。殿ヶ池には2時半に到着。
小屋では又記念写真。
釈迦岳は登山道も見えるほどくっきりとしていて、堂々と良い山だし、反対側の別山はこれまたもっと大きく迫ってきます。
よし!又行くぞと思わせる姿のよさ!
今歩いてきた馬の背などの下は崩壊していて岩がむき出しになっている。どんどん山も壊れていくのだろうか。

慶松平を見下ろし、禅定道との分岐あたりまでには雪はすっかり無くなり歩きやすくなりました。
ここからは急ですが、昔から見るとかなりどちらのコースも整備されてしまって楽なような、そうでないような・・・
すっきり雲が無くなって日に輝く別山
奥越の山々も良く見えるようになり、下界も晴れている様子、最後まで安定した天候にありがたく、雨男、雨女がいないせいだ!と誰かが言うと、そうだ!雨男のリーダーがいないからだなどと好きなこと言って、惜しみつつ下山。
3時45分別当出合に着き、無事を喜び帰宅しました。
別当出合までの道路もすぐ閉鎖になります。
最後のチャンスでした。
本当に福井弁で言うと「おもいでな山行」でした。
金沢のKさんが送ってくれた写真、11/22(月)の白山

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