火打山(2.452M)と妙高山(2.446M)

2004.8.2〜3 晴れ  7名

北陸高速道→上信越道→妙高高原インター→笹ヶ峰(約4時間〜4時間半)

(  )内の時間はスタートした時間で休憩時間など含んでいます。

1日目 笹ヶ峰(9:45)-黒沢(10:40)-富士見平(12:25)-1:20高谷池ヒュッテ(2:15)-天狗ノ庭-火打山(3:50)-高谷池ヒュッテ
2日目 高谷池ヒュッテ(6:20)-黒沢池ヒュッテ(7:30)-大倉乗越(8:15)-妙高山(9:50)-11:50黒沢池ヒュッテ(12:30)-
       富士見平分岐(1:20)-黒沢(2:25)-3:00笹ヶ峰

約1ヶ月ぶりの登山、夏眠中のYちゃん大丈夫かなと心配顔で参加しました。
今回は新しく入るという同年代の方もいて、すこーしほっとしつつ朝5時に集合。
丸岡に住むその方がキャンピングカーを提供してくださるとの事で、まず丸岡に向け出発。
皆、キャンピングカーなんて乗ったこと無い人間ばかりでワクワク・・・うあー外車だ!何でも
ついてる!キッチンもトイレも等とお上りさんみたいに我々は興奮しつつ新潟に向けて高速に。
今までのうさを晴らすように天気は快晴! もう真っ青な空で「嬉しいな♪嬉しいな♪」と
喜んでいると、何かクーラーがきかない・・・いろいろやってもわからないのでご主人に携帯で
聞くもどうも駄目のようです。スキーシーズン以来乗っていないらしい。だんだんお日様はカーッと
照り付けてきて、おまけに親知らず辺りはトンネルだらけで窓も開けられなくて暑い!!!
酔わないようにと前の席にいるYちゃんは、フロントガラスからしっかりあぶられ、半分熱中症気味
(大げさ?)になりつつもさわやかな風の吹く笹ヶ峰の高原に到着。しっかりと駐車場近くの
茶屋にカキ氷の看板をチェックしておくのは忘れずに、いざ出発!

左の写真は2日目に登る妙高山をバックにサービスエリアで写したもの。妙高高原休暇村は白樺と牧場が広がり涼しい。右は駐車場にある火打山の登山口で、焼山には登山禁止と出ています。
福井豪雨で健脚組の7/18〜19市ノ瀬〜別山〜室堂〜釈迦岳〜市ノ瀬がお流れ、女性陣の7/15〜16朝日岳〜雪倉岳が後半雨で朝日岳で終わったという鬱憤を晴らすかのように、今日は良い天気、下界は35〜36度くらいらしい。
黒沢までは木道が多く続き緩やかな登りで、ブナ等の樹林帯の中を行くので助かります。50分程で黒沢に着き、冷たい水でタオルを濡らしほてりを冷やします。ここからは十二曲がり、大きな岩と根の張り出した歩きにくい急な道が続きます。1時間半ほどで富士見平の分岐。ここから左手の道をとり、やはり歩きにくい小さなアップダウンの道を高谷池へと進みます。
白馬方面の山々 笹とシラビソの富士見平 焼山と火打山
天気は本当に青い澄み切った最高の日・・・お花の勉強をしながら進みます。やがてめざす火打山と煙の全く見えない焼山が見え、そのうち今日泊まる高谷池の小屋が大きなダケカンバの間から望む事が出来ます。皆お腹がすいていて部屋に荷物を置くと下で昼食タイム。炊事場にはガスも鍋も揃っていて便利でした。
二階から眺める高層湿原の眺めはまるで絵のよう・・・
テントも3張りほど、平日でしたが泊り客も多く人気の山なのでしょう。前日の日曜はほとんど満杯だったそうで、今日は50名近くらしい。飲み物とカメラだけ手に火打山に出発。木道を行くと庭園のような景色、ハクサンコザクラの群生が見られ、ロープがあり近くでは写真を撮れませんでしたが、ピンクに光っていました。他にイワイチョウ・カラマツソウ・ヨツバシオガマ・ウスユキソウ・ミョウコウトリカブト・アキノキリンソウ・リンドウ・トラノオ・コイワカガミ・etc
やがて湿原の広がる天狗の庭を通ります。ワタスゲが揺れとてものんびりとした気持ちになるいい所です。その次の雷鳥平には残念ながら雷鳥の姿はありませんでしたが、振り返ると明日登る妙高山が見えます。お花の多い尾根道を過ぎ道は岩とヒメシャジンの群生地の中を高度を上げて行きます。そのうちウサギギクの群生地を過ぎると頂上もすぐ、時間も3時を過ぎているので雲が出てきましたがうっすらと日本海方面も見えます。眼下には高谷池が広がり眺めは最高。
帰りに天狗の庭では風が収まり池に逆さ火打が写り、ゆっくり眺めながら帰りました。池の周囲にはモウセンゴケが沢山見られ、赤くなって見えるほど。
他の連中はビールが待っているとばかり早く小屋について夕食の準備。夕食のメニューはうどんすきや焼き鳥、塩イカなど。ところが外のテーブルで煮ているとヘリコプターが何度もやって来て、荷おろし作業をやるのでごみが入らないように抑えるのが大変!何でもトイレをバイオ式のに変えるそうな。納得・・・
一人一枚綺麗なお布団があたり、ぐっすり寝てしまい星が出ていたのやらわからず終い・・・朝は雲が多めで、予報では下り坂らしいが心配なさそう。朝食にはお雑煮と残りのおにぎりなどを食べ、黒沢池ヒュッテに向かいます。ドーム型の妙高山と同じような形をした小屋が見えてきます。黒沢池の周辺も同じような湿原が広がっています。小屋ではトイレを使えるのは何か買った人か泊り客だけというので、皆バッチやドリンクを買い、又ザックはおいて妙高山に向かいます。
まず外輪山の大倉乗越を登ると目の前にどかんと妙高山の姿が迫りますが、一旦とりつきまで下らなくてはいけない。どうしてこんなに下るのと文句を言いながら急な岩やガレた所を降りると、今度は日のあたるトラバース、でもここにはノウゴウイチゴが沢山実をつけていてとても美味しい。沢に出て水を補給するとここからは頂上まで歩きにくい岩と木の根の急登が続きます。ここにはベニバナイチゴが実をつけていて、味は今一つ。
新人のSさんや私にあわせてゆっくりと歩いてくれたお陰で、黒沢池から2時間10分ほどかかって頂上に到着。天気はだんだん良くなり、富士山の姿もキャッチ!360度さえぎるものなし、北アルプスがずらっと並び、あれがこれがと確認出来る山は多く嬉しい限り。この展望が得られなかったら、この山に登る楽しさは無いと言い切ってもいいほど?かな。隣の南峰を越して野尻湖に向かって下り燕温泉に降りる人もいるようです。

不良中年組7名
右の写真は黒沢ヒュッテ、妙高山に似せたのでしょうか、同じドーム型
また、来た道を小屋まで戻り昼食のカップラーメンをすすり、仕度をして出発!
富士見平の分岐までは黒沢池を右手に見ながら木道を行きますが、まるで尾瀬のよう・・・湿原とシラビソとお花・・・最後にはハクサンフウロまで咲いていて大喜び、ところがデジカメのカードのメモリー残量が無くなり、2枚では足りなくもっと容量の多いのを買わなくてはいけませんでした。昨日と同じ富士見平の分岐に出て、ここから又歩きにくい下り、足がジンジンしてきた頃やっと駐車場に到着。遅れてくる3名にかまわず靴を脱ぎ捨てると、かき氷の注文に走る私たちでした。
下の民宿街の中にある「苗名の湯」450円で汗を流し、帰途につきました。満足の2日間でした。
左の写真は2日目黒沢池に向かう途中にひょこっと顔をだしてくれたオコジョちゃん、突然の事でうまく撮れませんでしたが、何とか姿はキャッチ。とても可愛くて小さくて・・・何を食べて生きているのでしょう。
右はシナノオトギリ?かなと思いますが・・・ よく似た感じのものも多く、覚え切れない程沢山ありました。ミヤマキンバイ・クルマユリ・キヌガサソウ・アザミ・トモエシオガマ・ウメバチソウ・シラネニンジン・ハクサンボウフウ・ミヤマニガナ・etc・etc・・・

ウラジロタデ

アマニュウ

オオバミゾホズキ
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