奥山冒険ツアー「伝説の夫の池&妻の池」
共催:和泉村・福井森林管理署
                      0776-23-0200 森林ふれあい係

5/10 晴れ 3名 (参加者50名ほど)

福井県和泉村下大納 和佐谷国有林内にある伝説の池を訪ねる。池周辺は1.050Mの高さで150年を越すブナ林他カツラ・トチ・サワグルミの巨木が林立。池がある地点の道は大納地域と伊勢地域、更に岐阜県境に通ずる道があった所。

池の名前の由来
 昔、伊勢の庄屋の息子・竹松と大納の庄屋の娘・お妙が相思相愛の仲になったが、一人息子と一人娘の為結婚を許されず、悲しんでこの池に実を投げた。以来この池は渇水期には二つに分かれ、増水期には一つとなり、人目を避けるように愛を確かめ合っているという伝説があり、夫の池、妻の池と言われている。
登山口の立て看板
国道158号線から中竜アドべンチャーランド方向に橋を渡り、しばらく行き下大納で左折、和佐谷林道越戸支線に入りがたがたと狭い林道を行く事しばし、やっと登山口に到着。上の立て看板が新しい。係りの方々から説明などを聞きようやく出発となりましたが、福井県は日本海側のへそ、岐阜県は日本のへそ、その中間にある和泉村は生態系的にも両方の物が見られ非常に興味深い地域だと言うお話でした。
登山口から見た荒島岳
ここで730Mあるそうです。池は1.100Mくらいの地点にあり、杉林の急斜面にジグザグにきられた登山道を登り尾根に出るとブナの林。緩やかなのはしばらくだけで、急登が続きますが、さわやかな風が新緑の間をかけあがって来て、気持ちよい行程。ようやく登りきると、今度は池に向かってぐんぐんと下ることしばらく、ゆっくりでしたので1時間半程で池に到着。
最初に見えるのは妻の池のほう、池の奥には谷あいに残雪があり、サワグルミの木が真っ直ぐ伸びていました。池にはイモリが見られ、周りはすっくっと伸びたカツラの巨木、沢山のブナ林などの原生林に囲まれ自然の姿そのまま・・・私たちは決して汚してはいけない。
右は夫の池です。2つの池は今は雪解け水のせいで一つになってますが、夏場は2つにわかれるそうです。係りの方から伝説の話があり、諸説あるそうですが、上に記したような話の方が池を見ていてもしっくりくるのじゃないかと思いました。あまり陽が差し込まないせいか、肌寒いくらいで夏にはもっと鬱蒼とした感じになるのでしょう。
記念写真を撮って下山開始。
1時間ほどで林道に到着。すがすがしい新緑のシャワーの中、とても気持ちよい1日でした。ただ池を散策程度の気持ちで来た方には、ちょっときついかなと思います。道を整備して下さった関係者の方やボランティアの方々有難うございました。
    
ブナの大木            緑のシャワー                カツラの大木
  
 ミヤマカタバミ                 サンカヨウ               ミチノクエンゴサク
 日本海側のイワウチワはその仲間でトクワカソウと言うのが正しいらしいです

 

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