奥長倉山(1.771M)

2005.6.6  晴れ  11名

暑い時節になってきたし、今回はどうしょうかと考えていると、未だ行った事の無い長倉山の案内・・・ムムム・・・
やはり行きたい!と返事をしてしまう。朝5時集合で4時に起きたのに又寝てしまい、気が付けば4時半。
歩く前から心臓どきどきの大慌てで何とか間に合いセーフ!!今日は金沢のKさんのお誘いで、加賀禅定道の入り口、
一里野スキー場からだが調べてくださっていて、車で林道を上がれるとの事で、つらいつらいゲレンデの急坂を歩かなくても良いという嬉しい山行。土日ならゴンドラが動いているらしい。スキー場の駐車場で待ち合わせ、センターの右手裏の林道をどんどん行くと、まるでタニウツギ街道!ピンクの花が満開で両脇にこぼれんばかりに咲いている。
ほとんど舗装されているのだが、落石が多くなってきて、そのうち大きな岩が落ちていて行く手をはばむ箇所に。
駄目かなと思ったが、よく見ると小さな岩を路肩に並べて何とか通れるようになっている。ラッキー!とばかりにそろそろ何とかすり抜けてゴンドラ駅のずっと上の登山口に到着。ここには一里野から上がってくる登山道の標識と、林道を横切ってこれから登っていく登山道の標識がある。白山室堂まで15.5Kの表示・・・遠い!!ブナ林まで20分の立て札もある。
7:10スタート、道は整備されて広く歩き易い。
マイズルソウの群落が両脇にずっと続き、見上げると青い空に白く輝いてコブシが満開です。タムシバとコブシの違いは?
コブシには花の根元に葉が一枚出ているそうです。
石川県側の山にはコブシの方が多いとか・・・
どちらにしろ純白であっちにもこっちにもと皆さん写真に撮れ撮れと勧めて下さる。最近の山の例会は晴れが多く有難い。
ブナが沢山実を付けていて、このまま大きくなって熊さんが困らない程度になってくれればいいのですが・・・
気持ちの良いブナ林を過ぎると檜倉の標識。
この辺りには大きな岩を抱え込むようにして檜などの木々が風雪に耐えて・・という風情で立っています。
まるで岩から根が出たような感じのものもあり、植物のたくましさを感じます。

岩をはむ檜
丁度良い薄日のさす登山道わきには草花に混じって、、葉を見るとブナはもちろんナラ系、カエデ系、ナナカマド等広葉樹が10センチくらいの高さに育っています。
葉だけは一人まえに立派で何か頑張れよっと声をかけたくなる感じです。この中でどれだけ大きくなれるかわかりませんが、ずっと続く森であって欲しいものです。
このあと、木実頭と言う標識、次に縁の谷峠という標識を見ながら進んでいきます。木々の下は空気はまだ冷たいのですが、風はそよとも吹かず、汗が流れる。
気温と湿度に敏感に反応する、もと深窓の令嬢、今は箱入り奥様の身にはつらい季節・・・こんな事やめればいいと思ってしまうくせに出席してしまう。仲間と山の魅力から離れられない。
今日は弱い人に合わせてゆっくり歩いてくれているので助かるが、雪の上を歩いていた時よりぐんと歩くスピードが落ちるのがわかる。

室堂まで14.2K

標高1.400M辺り 室堂まで13.2K
足元にはマイズルソウの他、ツバメオモト、イワナシ、ミツバオウレン、コイワカガミ、ミヤマカタバミ等、若葉の間にはコブシの他、ムラサキヤシオツツジ、オオカメノキ等の花が盛りで楽しませてくれます。アップダウンを繰り返しながら行くと、ハライ谷登山口からの道との合流点、しかり場分岐に出ました。
男性が一人、6時にスタートしてきたそうです。
この辺りに来ると展望も良くなり、笈ヶ岳と大笠山が仲良く並んでいるのが良く見えます。
ここからは痩せ尾根がずっと続きます。
谷あいには雪が残り、時々夏道をふさいでいます。
まだカタクリの花が身頃かと思うと、日陰にはまだハクサンシャクナゲのピンクの花が残っていて、私は今年初めてだったので嬉しい♪。今年はどこもシャクナゲの花が良かったそうですね。
元気3人は長倉避難小屋よりずっと先の百四丈の滝を見に行くと先行して行きました。
長倉(1.630M)、口長倉(1.660.6M)を越えていくつもアップダウンを繰り返し、最後ぐ〜んと下り、登り返すと小屋の屋根が見えて来ました。

標高約1.550M 一里野まで5.4K

白山方面

大笠と笈

日差しが暑い!

奥長倉山頂上から
荷物を小屋の中においてすぐ上の奥長倉山の頂上に立ちました。始めに聞いていた通り、丁度3時間かかりました。
ここで一泊して四つ塚、七倉と越え白山の主峰に立つのでしょう。このコースは花も多くどんなにか素晴らしい事でしょう。
先行していった3人の姿が見えたそうです。
この先は美女坂という急坂が待っていて、一時間ほど行くと清浄ヶ原から流れ落ちる大きな滝が見えるそうです。
始めから予定になっていたら行けたかな???
あまりにハエがひどいので、小屋の中で宴会を始める。
男性二人が上を目指して行かれましたが、途中で止めて戻って行ったそうで、今日は我々以外に3人の方と会いました。
戻ってくるのを待って、12時前に下山開始。
笈の奥にはかすかに剣、立山連峰の頭が見えています。
これから下る長い尾根が延びて、その先には中宮スキー場なども見え、きっと日本海のほうも見えることがあるのかもしれない。今年初めて地面からの照り返しの暑さを感じた日でした。
帰りのアップダウンはつらい!!

頂上から避難小屋を

カタクリロード
この山ではすぐにコイワカガミが現れ、普通低いところからでも見られるイワウチワが、ずっと最後の地点で見られたことが不思議で逆かなと思っているのですが、種類の違いがあるのでしょうか?  とにかく今日は先週より疲れる感じがするのは暑さなのか不調なのか・・・・高度が下がるにつれ日陰も多くなり、時折谷から吹き上がる風は天然のクーラーのようでほっとさせてくれる。縁の谷峠あたりはもう緑みどりの回廊で、皆さんみどりに染まってしまうのではと思うほど・・・
朝、つぼみだった花も開き今日のごほうびにと力づけてくれている。ブナの林の辺りで休憩して一息つける。
この辺りのマイズルソウの群落はとても綺麗です。
長い下りで汗だくになって登山口にたどりつきました。
2時間15分ほどかかりました。
思いがけないコースに来れていつもと違う方向からの眺めに、楽しめた一日でした。帰りは一里野温泉センター天領(700円)に入って帰りました。あー今日も遊んだ!と,気だけは十分若い仲間たちと、話す中身は年金生活や山菜採りで、このずれが面白い!

金沢のKさんは時間があるとここまで来てお昼ねするらしい

マイズルソウの群落

シャクナゲ

コイワカガミ

ムラサキヤシオツツジ

ミツバオウレン

ツバメオモト

コブシ?タムシバ?

チゴユリ

マイズルソウ
おまけの画像が金沢から届きました

四塚山をバックに得意げなJちゃん 標高2.000M辺り

百四丈の滝 雪渓に穴をあけて落下

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