モッカ谷山(1.120M)〜縫ヶ原山(1.317M)

2005.4.5  快晴   8名

登り口(6:30)・・尾根(6:45)・・モッカ谷山(8:30)・・1.209Mピーク(9:00)・・縫ヶ原山(10:10)・・1.261Mピーク(10:45)
ランチタイム・・・12:00下山開始・・・林道(2:00)・・登り口(2:30)

4月に入り、寒暖の差はあるけれど着実に風には春の暖かさが感じられる今日この頃、絶好の山日和となる。
朝5時半に福井を出発、日の出が早くなり、もう薄暗い中を出る事はなくなった。昨年より遅い時節に出かけてきたので、雪が貼り付いているだろうかと心配しながら真名川ダムの中島発電所を向こう側に渡り、今日は雪が道路に無くてもう少し先までと進み、結局、取り付き口の前で駐車して支度開始。
雪が無いのでコンクリートの壁を乗り越えるのが大変。
支えてもらいやっと上に上がる。尾根までは急ですが道があります。15分ほどで尾根に出るとオウレンの可憐な花が出迎えてくれました。少しずつ雪が出始め、締まって固いのでかんじきは必要なく歩き易い。心配したほどでなく今年の遅くまで降った雪のせいか、しっかり残っていていつもながら広い綺麗なブナやミズナラの中を歩いていきます。

オウレン

尾根に出ました
平地の気温などから、いくら今朝冷え込んだと言っても始めからかんじきが必要なくらい緩んでいるかと思ったら、とんでもないアイゼンをつけていたほうが、急斜面は楽かと思うほど締まっていて驚く。上に行くに従い日曜くらいに降った新雪がうっすらとのり、やはり上は未だ冬なのだ!
空は青く澄み渡り気持ちよく、ブナの芽吹きも見られます。
五葉松林の辺りに来ると展望が開け、前には荒島岳、左手には大野市とその奥に奥越の山々が未だ白く光っています。
残念ながら白山はうっすらと霞んでいて写真には入らない。
今日は下界は23度くらいの5月の陽気らしいが、ここはまだまだ冬景色。新雪はパウダーで風の強い所には風紋が出来ているほど・・・

荒島岳 松林辺りから

銀杏峰      
荒島岳は青空をバックに凛として、そして堂々と大きい。
先日の亡くなった方が滑落したと思われる斜面も見え、一同黙とうをささげモッカ谷山の頂上に向かう。
最後の急登は先頭のI氏がピッケルでステップを切ってくださる。ここまで丁度2時間。頂上に出ると眺めは360度で、
登ってきた後方には銀杏峰、形良く経ヶ岳が前方左手奥に白く光り、いつ見ても素晴らしい!
荒島の右手には今から行く1.209Mのピークに続く稜線や、縫ヶ原山の稜線がすっきりと見えています。
昨年来た時はあんなに遠くまで回れるものだろうかと、とても不安に思ったものです。今年は初めてのひよこさん、きっと同じ思いで眺めていた事でしょう。
頂上からピークに向けて踏み出すと、そこは雪屁の世界・・・
左斜面は固く凍っていて、うっすらと新雪なので危険、
足元確認しながら、進んでいきます。ピークまで30分。
左手に続く荒島への稜線はとても素晴らしく、本当に青い空に感謝! でも雪焼けが怖い!

荒島岳 モッカの頂上から

これから進む稜線

モッカ谷山

右手に雪屁、左側は急斜面

風紋と荒島岳の頭

1.209Mピークからの荒島
今年は雪が遅くまで多かったとは言え、4月に入って暖かくなり、昨年より20日もあとに来たので甘い雪かとおもいきや、全く違っていて、考えの甘さを感じました。
左の写真、ここから今から向かう稜線の縫ヶ原山に至るコースがわかります。 しばらく左手雪屁、右手急斜面なので軽アイゼンをつけ、ピッケルを持ちましたが、プラスティック板のついていない軽アイゼンは夏山の雪渓などには良いのでしょうが、新雪が少し乗っていたり、吹き溜まりなど柔らかい雪の上を通った後、おだんご状態に雪がつくのであまり良くないかもしれない。重いなどといい加減な事言わず、まともなアイゼンを持って来るべきでした。反省!
下の写真は左真ん中の白い頭のモッカ谷山から右手のピークを通り、ずっと歩いてきたコースを振り返って撮ったものです。

南斜面では亀裂が入り落ちかけている

一旦下り、縫ヶ原山に至る尾根に向かいます
3時間が過ぎると少しくたびれてくる。
縫ヶ原山には少し下ってからブナの林の中を登り返す。
これがなかなかつらい。お腹もすいてきて、もう少しもう少しと言い聞かせて登っていると、聞こえてくるのはピッケルのサクッと雪面にささる音と風の音・・・風は冷たいと言っても真冬のようではなく、火照った身体には丁度気持ちよく感じる。
今日、用事があり来れなかったメンバーは空を眺め、ため息だろうと思う・・・(-_-;)

頂上まで3時間40分かかって10時10分に到着。
ここからの眺めは本当に素晴らしいの一言。
能郷白山、姥ヶ岳、道斉山、堂ヶ辻山、人形山、平家岳、etc
沢山でわからない。

あと少し・・・

縫ヶ原山頂上

荒島をバックに頑張ったひよこさん、もうすぐ頂上だよ!

ここも風が強そう!

昼食場所に向かう

大きな雪屁が落ちています

下ってきたコースを振り返って
頂上で記念写真など撮り、ゆっくりした後さあてと宴会場に向けて稜線を1.250〜60M辺りまで下ります。
少し雪が緩んできて、歩きにくくなってきました。
トラバースしながら歩くのは不安定で疲れる。
昨年感動した大きな雪屁はさすが落ちてしまっていて、もう少し根元から亀裂が入っている所もあり、必ず木のそばを歩きながら注意して進み、10:48分やっと雪屁の下に少し広くなった場所があり、そこに降りて宴会開始!
風が全くこないわけでは無いが、どんどん気温が上がってきているので寒くは無い。いつものごとくいろんな物が出てくるが、今日はどうしたわけか鍋物が一つも無い!
リーダーは今日はお酒は控えめ?かな。
ゆっくり又、山の名前など聞きながらお勉強タイム?
12時なったので下山開始。すっかり雪があまくなり、足がとられる。1.000M辺りまで下り、同じような稜線に飽きたのと800M辺りの尾根から下っても雪が張り付いているかどうかわからないので右手斜面を下り始めました。
途中あまりもぐってしまうので、ワカンを付けて下山。
ミズナラの多い林を抜けてスギの植林された所を出ると、2時に林道に到着。結局昨年と同じコースを降りたことがわかりました。
林道には未だ雪が残り、雪崩れた所や石、岩の落ちている所などを過ぎて、ダム湖を眺めながら最後にモッカ谷橋を渡るとしばらくで登り口に停めた車に2時30分ゴールイン!
長い行程でしたが、無事元気に戻ってこられて感謝!!
火曜は美山の「みらくる亭」は休みなので、勝山市にある「みずばしょう」のお風呂に入り帰福。お疲れ様でした!

inserted by FC2 system