白山釈迦岳(2.053.2M)
2004.10.4.   曇りのち晴れ  7名

楽しみにしていた五色が原行きが中止になり、今日は曇りで一日持つだろうとの予測で
とにかく朝5時に集合、市ノ瀬に向かう。日の出時間が遅くなり暗い中家を出るようになる。
金沢から久しぶりにKさんも参加し、小屋のあるチブリ尾根がいいか釈迦がいいか迷うも、
Yちゃんここは初めてなので釈迦岳に決めてもらう。

平日なので市ノ瀬の駐車場には車も少なく、もう少し上の工大の建物の前に駐車して禅定道入り口を6:45スタート。湿っぽい中しばらく登ると、林道に出る。このまま林道を横切って進むと石畳の階段が続く禅定道になる。
この林道歩きは何処に行ってもあるが、自然保護の為には賛成だが開発の為ではあって欲しくない。
ミヤマダイモンジソウが少し残っていました。まだ下のほうは紅葉の気配は無く大きな木々が緑の葉を付けています。右の花はカメバヒキオコシだそうで、ちょっとピンボケでしたが、この名前がなかなか覚えられず、下山するまで何度も聞きなおすと言うボケかたでした。
1時間ほどでやっと林道が終わり、登山口に入れました。ユキザサやマイズルソウの実が真っ赤に可愛く、下のキノコはヌメリツバダケモドキ。
見事なブナなど眺めながら行くと、だんだんガスが切れてきて青空が木々の間から見えてきました。1.200Mあたりで雲海の上に出たのです。こんなに青空が見えるなんて期待していなかっただけに、喜びも倍です。右方向には別山に続くチブリ尾根や手前の観光新道なども姿を現し、後方には奥越の山々が浮かんでいます。
水場で一息入れて進んでいきますが、今日は足が重い。
下の写真は赤兎〜経ヶ岳〜大長山
ブナが黄葉しかかっていますが、綺麗ではなく先が赤茶けている部分が多く、ナナカマドも葉が綺麗に赤いのは少なく、今年は紅葉はあまり期待できないのでしょうか。わずかにオオカメノキの葉が綺麗に色づいて、実も紫色になっています。リンドウも1箇所だけ残っていましたが、後はツルリンドウの実が赤くついていました。
そのうち白山が姿を現し、ますます空は青くなります。右は別山方面。
ダケカンバと笹が多くなると、釈迦岳前峰がどかんと前に・・・。今日は風もあまり無く日差しがきつくなってきて大丈夫かなと思いましたが、道はジグザグに付いていて歩きやすい。でもなかなか着かないので、Sさんと私はゆっくり行く事にして、後の方々には先に行ってもらう。友人の言うとおり、きつからず・楽からずの山です。
振り返っては雲海を眺めながら、何とか前峰に到着。
皆さんは本峰を往復して着替えている所に20分遅れて着きました。3時間50分。
湯の谷をはさんで大きな壁、その上に右から御前峰と剣ヶ峰〜大汝峰〜七倉〜四塚とくっきりと見え、初めて見る方向からの白山連峰に感激!!
弥陀ヶ原辺りや、南竜辺りも見えて食事をしながらこの大パノラマに酔っていました。こんなに天候に恵まれるとは思っていなかっただけに満足!満足!♪♪
左の写真は湯の谷、この道路は何の為かわかりませんが、あまり見たくない景色。今日唯一会った石川のブナの会の方。登山道に雨が降ったときの為の水切りを作りながら一人で登ってこられました。
是非きちんとした標識と非難小屋を釈迦新道に設置してほしいとアンケートに記入して帰ってくれと言われました。
ガスが上がってきても、大きな崖の辺りで消えてしまいます。
左は本峰、いつの日かつないで登れる日が来るのでしょうか・・・
ぐるりと釈迦新道からチブリ尾根まで眺めると素晴らしいと思うけど、私には時間をかけないと出来ない。
夢だけは持っていましょう。
お腹いっぱい食べて12:50頃下山開始。
いつも付けていない人まで、今日は熊よけに鈴を付けて来たものだから、まるでお遍路さんの団体のようです。案外熊さんは里に出張中かもね。
毎日のように熊が里に出没して大騒ぎなので、登山客も減っているかもしれない。気のせいか帰りの方が紅葉が進んだように見え、美しい自然林の中を頑張って下山。水場で10分ほど休憩して2時間半ほどで車まで。 長い林道歩きは木の名前を勉強しながら歩きました。枯れたような木が無いのが嬉しい。どれも見事に伸び、枝を広げ、私たちを見下ろしている。
永井旅館で温泉にはいり帰宅。

オオカメノキ






林道にある標識、これで行くと釈迦にはまだ林道を続いて行くように見え、間違って進んでしまい1〜2時間ロスする方もいるとか。先のブナの会の方が矢印つけた標識を付けていかれました。

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