初霜山(1.295M)

2006.5.8 6名 曇り時々晴れ

G・Wも終わり、落ち着きを取り戻した今日は、期間中どこの山にも行けず空を眺めていたリーダーとYちゃんはストレスを発散すべく前から念願のこの山にやっと行ってきました。
仲間たちは4〜5日と奈良・大峰山系<弥山、八経ケ岳、大普賢岳周遊>に出かけ大満足だったらしい。
それに比べ娘たちや親戚の来訪に民宿のおばさんと化したYちゃんは、おさんどんと合い間に食料調達に山菜採りと地味な毎日でございました。 今日は頑張るぞ!と意気込んで出かけて来たもう一つの理由は、昨日新しくデジカメを娘たちにプレゼントして貰い嬉しくて早く撮りたいのです。
ところがまだはっきりと飲み込んでいないので、失敗が多いという散々な結果でしたが、これから慣れて良い写真が撮れる様になりたいと願う私です。
朝5:30集合して大野市に向かい、鳩ヶ湯に着くとこれから先は通行止めとしてありましたが、入らせてもらいもう少し先の橋の手前のブルドーザーで遮断してある地点まで車を進めました。ここから取り付き地点まではしばらく歩き、「かがみだに橋」を渡ったすぐを登り始めました。
山道はあり、杉林の中はオウレンの花が満開!
急な斜面をジグザグに登っていくと、部落跡のような所に出ました。こんな山奥に昔は住む人がいたのでしょう。今はコゴミが美味しそうにクルクルと巻いて顔を出しています。道は杉葉や雪の下になったりでわかりずらく、一度来た事のあるリーダー頼り。
今日はまだ十分に天候が回復していないせいか、湿度が高く暑い事暑い事!久しぶりに汗が落ち、半そでになる人も現れるほど。しばらくするとブナやナラなどの木々が出てきますが、そのうち立派な杉林の尾根になり、雪もしっかり張り付いて歩きやすく涼しくなります。この尾根は全く同じような眺めで迷う事間違いなしと、小まめに赤い印をつけながら行きます。
長い杉林を抜けると、今度は雪半分、藪こぎ半分の急登。
この時節雪の重みで寝ていた木々が跳ね上がったり、寝ている笹の上で滑ったりとても歩きにくい。
この尾根をつめたもう一つ先くらいらしいので、重い足を持ち上げて頑張る。写真は上手く撮れているのだろうか・・・と気になるが、ボヤボヤしていると間が空いてしまうのでゆっくり撮っていられない。今回のは手ぶれ補正、広角、600万画素といいはずなんだが・・・
始めはここが頂上かと思ったらこの先もう少し先を少し下り上り返した地点らしい。
雪はまだたっぷりで、根開きが進んでいるとは言え、2Mは十分ある感じです。左手には三の峰が顔を出し始め、ずっと下に刈り込み池のある台地が見えます。まだ雪の下のようです。
下はやっと芽吹きが始まったばかりと言う感じで、若葉の色が何とも言えず初々しくさわやか。
今年は上小池まで通れるようになるのはまだまだ先らしいです。時々青空が見え始め、ガスが上がって行くので頂上の眺めを期待し、最後登り返して頂上には2時間あまりで到着。
目の前は岐阜県境の山々が連なり、迫力満点!
白山から別山、三の峰、願教寺山、よも太郎山、日岸山、薙刀山、野伏ヶ岳、それに枇杷倉岳、松倉岳と続く大パノラマです。
早速山々を眺めながらの宴会開始、まだ9時半・・・
日がさして着替えなくても上着を重ねなくてもいられる暖かさ、雪はしっかり残っていても春はどんどん進んでいます。
小鳥たちの鳴き声がとても元気!


三の峰〜願教寺〜よも太郎〜日岸

薙刀〜野伏


左は白山から別山、三の峰
今日は快晴にはなりませんでしたが、良く見えて四つ塚・七倉・釈迦岳などから三の峰の夏のルートの線、又、よも太郎山に行くルートの尾根筋など手に取るように見え楽しい山行になりました。道路が通れるようになる頃には雪が無くなり藪こぎで登れなくなる為に、鳩ヶ湯から歩くつもりでないとチャンスが無くなる山々・・・、もうこの県境の山々にこちら側から登るチャンスは終わりでしょう。今年は特に豪雪でどこもかしこも荒れていて、除雪だけで無く落石箇所、倒木箇所など多くて大変でしょう。
帰りに車まで行く途中、側溝にたまった落石や土砂をあげる作業をしている横を通らせてもらいました。

反対側を見ると赤兎山(下)、まだ頂上や小屋のあるところは真っ白で、目を左に向けると経ヶ岳が見えていましたがすぐガスがかかり、福井方面は天気の回復が遅いのでしょうか。
もう一つ左に目をやると荒島岳が雲の上に綺麗な姿、これはとカメラを向けたのにボケている・・・どうもお花を撮るモードのまま撮っていたらしい。
11時過ぎたので下山の準備、20分頃スタート
今日は結局かんじきは使わずに済みました。
間違いやすい杉林の広い尾根・・・やっぱり赤い印を見失い間違った方向に出てしまった。下山開始から1時間ほどたっている。行きにはなかった水の音〜
杉林の端に綺麗な瀬が流れている。渡る風も涼やか、とても気持ちよい場所、これがやがて谷川となって行くのですね。
それに食欲をそそるような色の植物も・・・
きっと右に来過ぎたんだねと方向を変えて降りて行くが、どうも尾根が違う。でも方向は間違っていないし打波川の対岸が下のほうに見えるので、戻らず進むことにした。
ところが急に狭くなり進めず、急斜面を降りて谷川を渡り、又何とか急斜面をよじ登りという事になってしまった。
高度さにしてあと200Mくらい、何とか降りれるところ探しながら行くと、何もつかまるものが無いような場所に出て、リーダーと女性ながらY君は仲良くずり落ちて行って、服を汚していたが、私とY女史はつかまる物のある場所をと高まきに移動。
こんな時に山菜採りの経験は生きて来る。
無事安全な場所に出て、後の人を待つ間コゴミを採っていたらSちゃんが来ない。何と私たちと同じように来ればいいのに又下に向いてしまいつかまる木が無く地面むき出しの急斜面で、降りるに降りられず、かといって上がりも出来ずビビッてしまったらしい。まだ上にいたT氏にザックごと吊り上げてもらい、何とか「怖かった〜」と降りてきた。見届けてほっとしたリーダーが降りてきて「お前ら何やってんだ?」 余裕のYちゃんたち、太ったコゴミにニコニコで山菜採りよと答えたのです。
体力バッチリのSちゃんですが、かなり怖かったようで、まだこういう山歩きには慣れていないのかな?
藪が多ければ顔に当たる、抜けられないで大変、無かったら無いでつかまることが出来ず大変、道なき山を行くのはだから面白いのですよ、Sちゃん!しばらくで道路に出て車まで15分あまり歩いたでしょうか、小さな尾根2つ分程間違っていたようです。
リーダーが後ろにいる間に赤い目印はどこだどこだと言いながら降りてしまったのが間違い。本当なら見失った時すぐに目印をつけた地点まで戻るのが正解なのですが。  打波川沿いは新緑の若葉と谷間の雪の白が映えて美しい。
やはり春の緑はパワーを与えてくれるような新しい命を感じさせてくれて、いつ見ても心が洗われるようだ。
帰りはあっ宝んどのお風呂で汗を流して帰福。楽しい一日を有難うございました!

ところが帰ってデジカメの状態はと見ると、お花が全部ボケている。
真っ白く可憐なオウレン、薄紫のキクザキイチゲ、ヤマエンゴサク、可愛いピンク色のミヤマカタバミ等・・・
前のより接写が出来るはずなのに・・・  まず説明書のお勉強からやり直しです。

inserted by FC2 system