野谷荘司山(1.797.3M)

2004.6.10 晴れ時々雲り  5名

梅雨の間の晴れ間に、それっとばかりに女性陣で出発!

朝5時に集合して、白山スーパー林道に向かう。早く着きすぎて朝食をとりながらゲート(7:00〜18:00)の開くのを待ち、1番のりで三方岩岳駐車場まで車の中から滝の見物しながら行く。何年も前に来た時と変わって、トイレが駐車場側に移っていました。7:35スタート。まだ谷あいには残雪が見られ、山の斜面は新緑とタムシバの白が美しく、早春という感じです。木の根っこを踏みながら行く登山道、
ごめんねと言いながら足を運ぶ私たち・・・40分足らずで三方岩岳の頂上(1.738M)に到着。雲が無ければ、穂高など見えるはずが今日は残念ながら、そこまで見えず、眼下には白川郷、白山方面は雲が多いながらもまだら模様の姿が見えました。スーパー林道のお陰で、360度の景色が楽しめるこの山まで簡単に来る事が出来ます。ここから先は初めてなのでワクワク・・・
頂上から少し下って縦走の始まり。
ほとんど歩いた道にはお花がいっぱいで私たちを迎えてくれてました。
マイズルソウ、イワカガミ、ミツバオウレン、イワナシ・・・目をあげれば、ムラサキヤシオツツジの赤紫色とタムシバの白色が鮮やかで、ほー!と声を上げるほど。ウラジロヨウラクは開きかけ、コバイケイソウは蕾、その他エンレイソウ、ユキザサ等など
小さなアップダウンを繰り返しながら稜線を行きます。左手の岐阜県側は切り立った崖になっていて、所々ざれていて危険。そのうち崩壊しそうな所もあります。振り返ると飛騨岩の見事なこと!山は登るだけはつらいものですが、アップダウンの繰り返しも楽なようなつらいような・・・
駐車場からの高度差が350Mくらいと言う事は、三方からはほとんど変わりない高さになる。
花の名前を何度も繰り返して覚えながらとにかく前へ前へ。
途中からはツバメオモト、ゴゼンタチバナ、キバナコマノツメ(もしくはミヤマキスミレ)、薄紫のスミレなど。
タムシバの木が小さいので花を近くで見ることが出来、その真っ白さにうらやましい!は全員の声。
馬狩荘司山を過ぎて次のピークが赤頭山、ここからは鶴平新道からの尾根道が臨めます(右の写真)。
ずっと歩いている間、左手の切り立った崖の下は庄川の流れや大牧ダムが見えます。
野谷荘司山の頂上は三角点の印が無かったらわからない程の所で通過地点に過ぎないような・・・ここまで三方岩岳から一時間半。
まだ時間があるのでもうせん平まで足を伸ばすことにする。このあたりからハクサンチドリが姿を現し、私は初めてのような気がして嬉しい。
もうせん平らまで35分。
オオシラビソが湖面に映り、アルプスの山小屋でも出てきそうな雰囲気。
池糖には小さな小さなモウセンゴケが顔を出していて、露を受けて光っていました。うっかり踏んでしまいそうな感じで何か保護してあげる必要が・・・。小さなお地蔵さんのようなのが設置してありよく見ると裏に海山地蔵尊と書いてあります。
昼食は相変わらず次から次へと出てくるので皆満腹!山の会きってのインテリ爺さん曰く、「山登りとはしっかり汗かいて完全燃焼し、健康的に減量して下山することを言うのに、わが会の女史にはまったく当てはまらず、健康増量登山だ。」
なるほど納得!でも未だ体型の変わった人いず、なんとか維持しているのです。12時すんだので下山開始。南方に目をやると大きな山、
三方崩山でしょうか。
ハクサンチドリが咲く道を又戻ります。天気は雲が多くなりましたが、雨にも降られず快適な稜線歩きが出来て皆満足。途中出会った人はカップル一組と単独の男性一人。その男性は水も持たずズックの軽装で、途中ざれた道など心配になりました。どの山に行っても必ず一人二人、あまりにも軽装だったり、時間が遅いのに登ってきたり、他人事ながら
気になってしまいます。
来た道を同じくらい時間かかるねと言いながらも、飛騨岩を見ながら元気に下山。
三方岩岳に近づくと何人かの登山客が見えて、あそこまでは大勢の人が来るのでしょう。右手奥に雲の間から笈ヶ岳が少し見え、好天ならば月火に行く予定だった大笠山もはっきり見えるはずが残念。2時半頃駐車場に到着。お疲れ様でした。

ミツバオウレン コイワカガミ
ツバメオモト マイズルソウ
ムラサキヤシオツツジ ゴゼンタチバナソウ
キバナノコマノツメ ハクサンチドリ
イチリンソウ? ヒメイチゲ? モウセンゴケ

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